TVネットワークのOTT化

主要テレビネットワークの中で、もっも早くSVODサービスを開始し、放送局、あるいは多チャンネルサービス事業者のバイパスを始めたのはCBSである。同社はCBS All AccessでCBSライブラリーのオンデマンド配信に加え、同時配信も開始した。

プレミアムチャンネルのShowtimeのOTT版もあり、さらにCBSはOTTでのニュース専門チャンネルのCBS Newsも始めている。CBS NewsはOTT専用であり、多チャンネルサービスでの放送は無い。CBSの重要なチャンネルはCBSとShowtimeの2つであり、大きな基本チャンネルは無いので、多チャンネルサービス事業者に気兼ねする必要が無い。

CBS Newsに続き、CBSはスポーツチャンネルのOTT化も予定している。CBSには多チャンネルサービスの基本チャンネルのCBS Sportsがあるが、その地位はABCのESPN、それにFox Sportsと比べると低い。その分CBS Sportsとの共食いの心配は少なく、CBSのOTTスポーツネットワークは積極的な動きが出来る。

CBSはさらにCBS All Accessを世界的に提供していく事も発表した。カナダで2018年前半にサービスを開始し、世界展開を進めていく。CBS All AccessとShowtimeの2つのサービスへの合計加入者は年末には400万人に達する予定だ。

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