AT&T

モバイル通信とOTTビデオ

2017年はモバイル通信におけるビデオの重要性がクローズアップされる年になるであろう。2016年Q3にT-Mobileはポストペイドのスマートフォン加入者を106万人加え、他の事業者を大きく上回った成長を見せた。このT-Mobileの成長にはそのBinge Onのサービスが多く貢献している。Binge Onでは480pで視聴するOTTビデオはパケット料金に加算されない。Binge OnにはNetflixを含め、競合のAT&TのDirecTV Now、VerizonのGo90等、100以上のOTTサービスが含まれている。


各社発表

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多チャンネルサービス加入者

第4四半期のVerizon  FiOS TVの加入者増加は2.1万世帯で、前年同期の2.5万より僅か少なかった。年間では5.9万世帯増え、470万世帯になった。FiOS Internetの加入者は1年で23.5万世帯増えて570万世帯になった。 AT&TのU-verse TVは26.2万世帯 (さらに…)

AT&Tは5GでDirecTV Nowをテスト

AT&Tは2017年に5Gのテストを開始する事を発表した。最初のテストはオースチンとインディアナポリスの2都市で行われるが、これは本当の5Gではなく、LTE-Advanced Pro(4.5G)へのアップデートである。2017年中には一部の地域で理論的最大速度1 Gbpsを可能にする予定であ (さらに…)

ゼロレーティングは合法か

携帯電話事業者が特定のOTTサービスのトラフィックを課金対象から除くゼロレーティング(Zero Rating)はネットワーク中立性上に触れるのかが議論されている。T-Mobileは2014年に一部のストリーミング音楽のサービスをパケットの課金対象から外し、2015年末からはNetflixを含めたOTTビデオのサービスを480p配信で見た場合も課金対象外とした。対象外のサービスもあるが、T-Mobileのゼロレーティングは複数のサービスが対象で、特定のOTTサービスを優遇する為ではない。他の携帯電話事業者と競合する為の施策であることから、これに対する反対論は殆ど無かった。しかし、Verizonは自社のOTTサービスのGo90をゼロレーティングし、AT&TもDirecTV Nowを課金対象から外した事で、議論が活発になっている。

ネットワーク中立性規制では通信事業者が特定なネットワークサービスのトラフィックを優先する事を禁じている。自社のOTTビデオサービスをゼロレーティングする事がそのサービスを優先するのであれば、規制違反である。 続きを読む

ESPNのDirecTV STB向けアプリ

Disneyのスポーツ専門ネットワークのESPNはAT&TのDirecTVサービスで使われているSTB向けアプリの導入を開始した。アプリはSTBからESPNがブロードバンドで配信しているESPN3、SEC Network+、ACC Network Extraのコンテンツ、それにESPN.co (さらに…)

AT&TがDirecTV Nowを開始

AT&Tは11月30日からOTTベースの多チャンネルサービス、DirecTV Nowの提供を開始した。DirecTV Nowは$35からスタートし、4つのパッケージがある。$35で100チャンネルと言われていたが、$35のパッケージのチャンネル数は60でしかない。しかし、プロモーション期間中は$100チャンネルのパッケージ(通常$60)が$35で提供される。

$35のパッケージ(Live a Little)にはESPN、Fox News、CNN、MSNBC、FS1、Discovery、Disney等の加え、一部の地域で、ABC、Fox、NBCの地上波が含まれる。CBSは含まれていない。CBSはPlayStation Vueにあるが、Sling TVにも無い。基本パッケージの金額はSling TV($20と$25)より高く、PS VueのAccess($40)より安い。チャンネル的にはSling TVのOrange + Blue($40)、あるいはPS VueのCoreに($45)近く、コストパフォーマンスは若干高い。しかし、DirecTV NowにはDVR機能が無い。PS Vueは28日間の録画機能があり、Slingは100時間に録画機能を追加する予定である。

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DISHが11.6万世帯を失う

衛星事業者のDish Networkは第3四半期に11.6万世帯を失った。前年同期のロスは2.3万世帯であった。これにより、Dishの加入者は1364万世帯に減っている。新規加入者数は73.6万世帯で、前年同期の75.1万世帯から下がっている。売上は$37.5億で、前年同期の$37.3億から殆ど同じ (さらに…)

AT&TのStream Saver

AT&Tはモバイル通信でのビデオストリーミングを480pに減速させるSteam Saverを2017年から提供する。T-MobileはBinge Onと似ているが、Binge Onでは480pに減速させたビデオは課金対象にならないのに対して、AT&TのStream Saverでは課金 (さらに…)

AT&TがTime Warnerを買収

AT&TはDirecTVを$485億で買収したことでアメリカ最大の多チャネルサービス事業者になったが、今度は$854億でTime Warnerを買う。この買収でAT&Tは、映画スタジオのWarner Brothers、有料チャンネルのHBOとCinemax、多チャンネルネットワークのTNT、TBS、CNN等を持つTurner Broadcasting、それに「Time」、「Entertainment Weekly」、「Sports Illustrated」等の雑誌を持つTime Inc.を得る。

ComcastによるNBC Universalの買収と似ているが、AT&Tの目的は多チャンネルサービス事業のためでは無く、OTTとモバイルサービスでの優位性である。

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DirecTV Now

AT&TがOTTベースでの多チャンネルサービスを主流にし、DirecTVの衛星サービスを2020年までに終止するとの報道があったが、その信憑性は低い。もし、AT&Tがこれを実施するのであれば、最低でも自社の営業地域で高速ブロードバンドサービスを導入して行く必要がある。サービスを提供する上では自社で回線を持つ必要は無い。しかし、DirecTV Nowの加入者がケーブルTV事業者のブロードバンドサービスを使っていたのでは、ケーブルTVを事業者を儲けさせるだけであり、AT&Tの儲けにはならない。

AT&TはUverse TVを含め、光ファイバーへの投資を止めており、再開する意図は無い。5Gを使う事は可能であるが、2020年までに十分な普及をさせるのは難しい。もし、OTTでのサービス提供が目的であれば、DirecTVを買収する必要は無く、Uverse TVのOTT化でよく、わざわざ$484億をDirecTVに使う必要は無かった。

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