HBO Goと多チャンネル事業者
多チャンネル事業者は、多チャンネルでしから見られない番組をインターネットで配信するTV Everywhereの提供を進めている。しかし、TV Everywhereは多チャンネル事業者が提供する以外に多チャンネルネットワークが提供する物もある。多チャンネルネットワークの提供するTV Everywhereとして著名なのは、有料チャンネルのHBO Goである。HBOへの加入者は、HBO Goのポータルに行き、多チャンネル事業者からの認証を得ることで、HBOが放送している映画、オリジナルドラ等をオンラインで見ることが出来る。
TVアプリの開発
OTT-Vを成功させるには、パーソナルコンピュータに頼っていては駄目で、スマートフォン、タブレット、そして様々なコネクテッドTV、コネクテッドBlu-ray、ストリーミングメディアSTB、ゲームコンソール等に対応をしていく必要がある。Netflixは700以上のデバイスに対応をしている。誰がこれらアプリケーションの開発をするかはケースバイケースである。デバイスメーカーが行う場合、あるいはOTT-V事業者が行う場合がある。デバイスベンダーに取り、多くのアプリケーションを作ることは負担であり、OTT-V事業者も多くのデバイスに対応させることは負担である。Googleは、Google TVを標準プラットフォームとし、この負担を減らすことを提案しているが、Google TVが普及する動きはまだ無い。
当然、すべてのデバイスベンダー、あるいはOTT-V事業者がアプリケーションを社内で開発出来る訳はない。これを専門とする会社があり、その1つはSyncTVである。同社はDRMのソルーションを開発しているIntertrustのスピンオフで、様々なコネクテッドTV、他のデバイス向けのインターネットビデオのアプリケーション開発を専門にしている。
BBC iPlayerがカナダに参入
BBC Worldwideは有料のiPlayerオンデマンドサービスをカナダで開始した。サービスはiPad向けのアプリケーションで提供され、1,5000時間以上のBBCの番組にアクセス可能になる。IPlayerへのアクセスは月額8.99カナダドル、あるいは年間で84.99カナダドルで提供される。カナダには昨年からNetflixも参入をしている。
Boxee Box向けTVチューナ
D-Linkが売っているOTT-V向けSTBのBoxee Box向けTVチューナが発売になる。このUSBベースのチューナを取り付けることで、Boxee Boxで地上波放送を受信する事が可能になる。Boxee Boxが接続されているのはTVであり、TVにはすでに地上波チューナがあり、なぜBoxee Boxにもチューナが必要か不思議である。しかし、Boxee Boxの特徴は単純にNetflix等のOTT-VのサービスをTVで見ることを可能にするだけでなく、ソーシャルネットワーク環境をTV視聴に持ち込む物であり、地上波を見ながら仲間とBoxee Boxで会話する事を可能にする。
地上波局がConnecTVを採用
主要地上波放送局10社(Gannett、Hearst、Belo、Scripps、Cox、Media General、Meredith、Post-Newsweek、Raycom、そしてBarrington)は共同で、ソーシャルTVアプリケーションのConnecTVを採用する事を発表した。合計で7600万世帯をカバーする10社はConnecTVのソーシャルTVのアプリケーションを共同で提供し、コンテンツ、広告、マーケティングの面で協力をする。また、ConnecTVへの投資も行う。シリコンバレーのスタートアップのConnectTVはTV番組と融合するウェブ、それにiPad向けのセカンドスクリーンのアプリケーションを開発している。ConnecTVのアプリケーションは視聴者が見ている番組を自動的に検知し、その番組に沿ったコンテンツ、広告を提供する事が出来る。このプロジェクトに参加している放送会社はモバイルDTVのPearl Groupに共通するが、モバイルDTVとConnectTVのサービスには直接的な関係は無い。
SNSはTV視聴率のバロメーターか
Nielsenはソーシャルネットワークでの話題性がTV番組の視聴率の増加を予期出来るとのデータを発表しているが(2011年10月号)、メディア代理店のOptimediaはこれを否定している。同社によるとソーシャルネットワークでの話題が高かった5つの新番組(X-Factor、Playboy Club、New Girl、Whitney、それにCharlie’s Angels)の視聴率は大した事は無かった。Optimediaは、ソーシャルネットワークでの話題性を計る事で、ネットワークのマーケティング規模を知ることは出来ても、視聴率の予測にはならないと結論している。Optimediaの調査は、秋に始まった新番組だけが対象で、十分な調査とは言えないが、その結論には一理はある。Facebook、あるいはTwitterのリンクの無い番組は存在しない。全番組がソーシャルネットワークを使っている中、話題性だけで、高い視聴率を維持する事は不可能であろう。
TiVoの加入者が増える
TiVoの加入者が4年ぶりに増加をした。同社のサービスへの加入者は第3四半期で117,000人増え、約200万人になった。TiVoはイギリスのVirgin Media、それにアメリカのRCN、Suddenlink等のケーブルTV事業者との契約で、加入者が増え始めている。DirecTVもTiVoの宣伝を近々開始する予定で、また、ComcastもTiVoのサポートを開始する。TiVoの収入は25%で、5180万ドルになったが、赤字は2450万ドルに増えている。
LogitechがGoogle TVから撤退
Google TVに一番乗りをしたLogitechは、Google TVの製造から撤退した。LogitechはRevueを$300で売り出したが、売れずに$99まで値下げをしていた。Logitechは、Google TVは良い製品だが、市場参入が早すぎたと語っている。同社は、Google TVで5000万ドルから1億ドルの損をしていると語っている。これにより、Google TVを提供している会社はSonyだけになるが、Samsungは2012年のCESでGoogle TVを発表すると噂されている。
別のスマートTV関係のニュースで、IomegaはBoxeeを採用したスマートTVを欧州で発売開始した。Boxeeを使っているBoxee BoxはD-Linkがこれまで販売しており、Iomegaが2社目の会社となる。しかし、Iomegaは同社の製品は欧州だけでの販売となり、アメリカでの販売予定は無いと語っている。Lenovoも、LeTVと呼ばれるスマートTVの発表する予定になっているが、詳細は不明。
Rokuがカナダ、イギリスに進出
ストリーミングメディアプレーヤのRokuは、2012年初めにカナダ、そしてイギリスに進出をする。Rokuは最初はNetflixの内部のプロジェクトとして始まり、スピンオフされた会社で、2008年にスタートしている。Netflixの普及と共に成長し、2010年末までに100万台を売り、2011年末での設置台数を300万台になる予定。Rokuのチャンネルストアは350以上のアプリケーションを提供している。Netflixはすでにカナダに進出しており、来年にはイギリスに参入の予定。
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