Netflix: オリジナル番組制作のリスク

踏み誤りの連続で、加入者を怒らせているNetflixは、TV番組「Arrested Development」を再制作する契約を発表し、TVファンを喜ばせている。Arrested DevelopmentはFoxで2003年から2006年に放送された、高い評価を得たコメディーであった。Netflixはこのシリーズを新たに制作する権利をTwentieth Century FoxとImagine Televisionと交わした。評判を落としているNetflixに取り、これは良い話題であり、また、新しい加入者をもたらす切っ掛けにもなるかも知れない。

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マルチタスクはプラスかマイナスか

スマートフォン、タブレットユーザの多くは、テレビを見ながらこれらデバイスを使っている。これはTVの視聴に影響を与えることは確実である。しかし、与える影響がプラスなのか、マイナスなのかは明らかではない。Nielsenの最新の調査によると、スマートフォン、タブレットユーザは、TVを見ながらこれらデバイスを使っているが、その利用は視聴しているTV番組(あるいは広告)に無関係の事である(先月号記事)。広告代理店のRazorfishとYahoo!が行った調査では80%のモバイル端末ユーザはTVの前でマルチタスクしている。94%のマルチタスクは通信(テキスト、電子メール、SNS、IM)で、60%は検索である。マルチタスクの44%はTVに無関係だが、38%は関係がある内容となっている。マルチタスクをしている人は、これが放送を面白くしているか、あるいは邪魔になっていると思うか? その答えは、どちらも38%であった。

ホワイトスペースのテストが完了

使われていないTV放送帯域をデータ通信に使う、ホワイトスペースのデータベースのテストをSpectrum Bridgeが完了させた。TV放送との干渉を防ぐために、ホワイトスペースを使うデバイスは、帯域利用のデータベースを参照する必要がある。Spectrum BridgeはFCCからホワイトスペースのデータベース構築の認証を受けている事業者の1つで、テストは9月19日から11月2日まで行われた。Spectrum Bridgeはそのテスト結果をFCCに提出している。

Spectrum Bridgeは、ホワイトスペースを使った通信サービスは産業向け、特に電力メーターの自動検針等から立ち上がると予想をしているが、これを使ったブロードバンド通信事業も検討されており、Carlson Wireless、Neul等が通信機器を開発している。

しかし、ホワイトスペースがライセンス無しでは使えなくなる可能性もある。下院議会では、3つの帯域競売法案が提出されており、中にはホワイトスペースを通信事業者に競売する案も含まれている。Microsoft、Google、Dell、HP、Intel、Philips、Earthlink、Samsungが参加しているWhite Spaces Coalitionはライセンス無しで使えるホワイトスペースを無くすことには反対をしている。

Googleが音楽販売を開始

Googleも音楽の販売に乗り出した。Google MusicはSony、Universal、EMI等のレーベルと契約し1300万の曲を販売する。また、個人がGoogleが提供するツールを使い、音楽を販売する事も出来る。曲は$0.99から$1.29で販売する。Google Musicはクラウドベースで音楽コレクションを保管する事も可能にしている。数多くの音楽サービスが立ち上がっているが、主なサービスとしでは、下記がある。

  • Apple iTunes: 最大の音楽ストアで、2011年10月4日に160億曲目を提供した。iTunes Matchは年間$24.99。
  • Amazon: DRM無しで音楽を販売。Cloud Playerに音楽を保管し、ブラウザーからアクセス可能。
  • Spotify: 無料と有料ベースのサービス。無料は広告付きで、月に20時間の音楽を聴ける。無制限のサービスは月額$10。
  • Rdio: 広告付きは無料。広告無しのサービスは月額$10。
  • MOG: プレイリストをシェアする等のインタラクションをする事で、無料で使う事が出来る。
  • Rhapsody: Real Networkからスピンオフした有料音楽サイト

UltraVioletの評判

WarnerはHorrible Bosses、The Green Lanternに続き、Harry Potter and the Deadly Hallow Part 2をUltraVioletで発売をしたが、評判はかんばしくない。最も多い苦情はUltraVioletとFlixsterの両方に登録する必要があり、Flixsterの登録に問題があること、それに、Flixsterに登録した後、iTunesへのダウンロードがスムーズに行えない事の様だ。AppleがUltraVioletに参加してれば、iTunes間の問題は無いだろうが、Appleはそのメンバーには入っていない。皮肉なことに、Flixsterは、iTunesにダウンロード出来ないとの苦情に対してiTunesのクーポンを渡し、iTuneから直接ダウンロードさせている。

DishとBlockbuster

DBS事業者のDish Networkは第3四半期に111,000の加入世帯を失った。これはアナリストの予想の80,000減を大きくと上回る物であった、これに対して、競合のDirecTVは過去7年間で最高の成長を見せている。

Dishは4月に買収したビデオレンタル事業者のBlockbusterを有効に使うことで、収入と加入者の増加を狙っている。タイミング良く、Netflixの失策があった事で、Blockbusterは上昇気流に乗っている。4月にDishがBlockbusterを買って以来、同社の収入は6.01億ドルで、330万ドルの利益を出している。DishはNetflixから離れるユーザをBlockbusterに引き付けようとしている。その1つとして、Blockbusterはその会員サービスのMovie Combo(店舗利用だけ)、あるいはTotal Access(郵便ベース)への新規会員に対してBlu-rayプレーヤを$49.99で販売する。Dishはすでに、その加入者向けに月額$10でDVDの郵便レンタルとストリーミングのパッケージを提供している。このMovie Passのユニークな点は、ストリーミング番組をインターネット対応のDish STBで受ける事が可能な事だ。加入者は、コネクテッドTV、あるいはRoku等のデバイスを使わずに、STBからBlockbusterのストリーミングにアクセスする事が出来る。

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Comcast: サクラメントで100%デジタル化

Comcastはカリフォルニア州サクラメントのシステムを100%デジタル化した。ComcastはProject Calvaryと呼ばれている、デジタル化のプロジェクトを進めている。サクラメントではすでに28の基本チャンネルを除く、全チャンネルをデジタルで放送してきた。今回、Comcastは46,000台のDTA(Digital Terminal Adapter)を配り、残りの28チャンネルもデジタル移行をした。DTAは、双方向機能の無い低コストのSTBで、ComcastはMotorola、Cisco、Pace、TechnicolorのDTAをサクラメントでは使っている。

Comcast、TWCがVerizonと手を組む

Comcast、Time Warner Cable、それにBrighthouseはClearwireとの無線ブロードバンドの再販を中止し、Verizonのサービスを再販する。この契約の一環として、ケーブルTV3社は協同で保有する122のAWS(Advanced Wireless Service)帯域のライセンスをVerizonに36億ドルで売る。Comcast、Time Warner Cable、それにBrighthouseのジョイントベンチャー、SpectrumCoは2006年に20 MHzのAWSライセンスを24億ドルで落札した。この売却により、Comcastは23億ドル、TWCは11億ドルを得る。

Comcast、Time Warner Cable、それにBrighthouseはClearwireに16億ドル以上の投資があり、Clearwireの無線ブロードバンドを再販してきたが、この再販契約を中止する。Clearwireへの投資から手を引くかは発表されていない。

VerizonのXbox向けビデオサービス

VerizonはMicrosoftのXbox 360向けのFiOS TVのサービスを開始した。サービスは26のリニアチャンネルとVODで構成されている。提供されているリニアチャンネルはMTV、Nickelodeon、ESPNews、Food Channel、HBO、TBS等、通常のFiOS TVで提供されているチャンネルの一部。サービスは、FiOS TV加入者で、FiOSブロードバンドにも加入しており、さらにXbox LIVE Goldメンバーに対して無料で提供されてる。Verizonの通常のFiOSサービスはQAMで提供されているので、それをXbox 360からアクセスする事は出来ない。Xbox向けの「放送」はCablevision、Time Warner CableのiPad向けのサービスと同様にIPで別途配信されている。

多チャンネルとNetflixの利用者

NPD Groupが発表した調査によると、多チャンネルサービスへの加入者の27%はNetflixにも加入している。これらの加入者は、Netflixで十分に満足し、いずれかは多チャンネルをやめるリスクがあると考える事も出来る。しかし、Netflixの加入者数は約2400万であり、全世帯における加入率は20%程度となる。多チャンネル加入者とNetflixの両方に加入している率は、全体よりも高い事になる。Netflixに加入している人が多チャンネルサービスを辞めているのではなく、ビデオを見る人はより多くのビデオを見るために、多チャンネルサービスにも、Netflixにも加入している。多チャンネルユーザの46%は有料の映画、あるいはスポーツチャンネルにも加入し、さらに24%は、多チャンネル事業者のVOD(有料、あるいは無料)を使っている。

また、NetflixがHBO、Showtime等の有料チャンネルからの加入者を奪っている傾向もない。2007年からNetflixは大きく加入者を増やしている。その間、加入者数でトップのHBOは若干加入者を減らしているが、ほぼ横ばいである。ShowtimeとStarzは加入者を増やしている。

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