Comcastもタイムシフトサービスを計画
Time Warner Cableは「Start Over」と呼ばれる,DVR無しで放送中の番組を「巻き戻し」,最初から見始めることを可能にするネットワーク・ベースのサービスを提供しているが,Comcastも同様なサービスを計画している事を発表した。サービスの名称,開始時期は未定。
Start Overはネットワーク・ベースのDVRであるが,番組の提供はその番組の放送中と限定され,また,早送り(広告スキップ)は出来ない。TWCはStart Overをロチェスター,アルバニー,グリーンズボロ,コロンビア,サンアントニオ,ハワイで提供している他,TWCと密接な関係を持つBright House Network(Advacne/Newhouse)もStart Overをタンパベイで10月24日から開始した。
VODの利用は44%アップ
メディアトランザクション調査を行っているRentrak社はそのOnDemand Essential 2007 Mid-Year Reportで,2007年前半の6ヶ月間でのVODトランザクション数は14.4億で,前年同期より44%増えている事を発表した。Rentrak社は2007年のVODトランザクション数は2006年の26億の倍近い数字になると予想している。
FiOS TVはゲームを提供
VerizonはそのFiOS TV上で2008年からゲームを提供すると発表した。提供されるゲームは簡単な物から,教育的なゲーム,あるいはDVD向けに開発されたゲームなどで,無料と有料の物が提供される。現在,EchoStarが月額4ドルでゲームを提供している他,AT&TのU-verseはダラスでYahoo!とのパートナーシップでゲームの提供を開始している。
YouTubeのコンテンツ保護
GoogleはYouTube Video Identificationと呼ばれるデジタル・フィンガープリント技術を使った,アップロードされたビデオの中から著作権を侵害する物を検知する技術の導入を開始した。著作権を持つ会社はそのビデオをGoogleに提供し,Googleはそのデジタル・フィンガープリントを作り,データベース化していく。著作権を侵害するビデオはその著作権保持者に通知され,保持者はそのビデオを非除する,あるいはYouTubeに残し,プロモーションに使うなどの選択が出来る。コンテンツ事業者の一部は,YouTubeをプロモーションに使っており,自社がアップロードしたビデオで無くても,その権利を明確にし,プロモーションに使う事が出来る。
しかし,YouTubeを始めてプロモーションに使った大手コンテンツ事業者のNBC UniversalはYouTubeから同社のビデオを全て削除し,そのプロモーションサイトを閉鎖した。これは同社とNews Corpが共同して開発しているビデオサービスのHuLuとの競合を避ける為である。News Corp.はYouTubeとのプロモーション関係は無いが,NBCUと同様にYouTube,他のビデオサイトに対してそのビデオコンテンツの削除を求めている。
Huluがベータテストを開始
NBC UniversalとFoxのオンライン・ビデオのジョイントベンチャー,Huluがベータテストを開始した。Huluは地上波ネットワークのNBC,Foxに加え,NBC U,あるいはFoxが持つケーブルTVネットワークのBravo,E!,FX,USA等の15以上のネットワークの番組をスポンサー付きで,無料配信する。また,SonyとMGMもそれぞれの制作したTV番組をHuluで提供することに契約した。Huluはこれらネットワークの新しい番組に加え,古い番組を提供する。ベータテストではCisco,GM,トヨタ等がスポンサーとなっている。
MobiTVの加入者が3百万を越える
携帯電話,ブロードバンドを使い,ビデオコンテンツを配信しているMobiTVはその加入者数は全世界で3百万を超えたと発表した。同社の米国に於ける最大のカスタマーはSprintで,SprintTVとして提供されている。そのSprintはMobiTVとの契約の延長を発表した。SprintはMobiTVのコンテンツをSprintTV,SprintTV Xtra,SprintTV en Vivoの3つのサービスとして提供している以外,同社とMSO4社とのジョイントベンチャーのPivotでもMobiTVのコンテンツを提供している。
Sprintが独自のモバイルTVプログラムをスタート
Sprintはそのサービス向けにオリジナルの番組を提供するモバイルTVネットワーク,Sprint Exclusive Entertainment(SEE)を開始した。SEEはSprintのPower Visionデータプランの加入者に対して,毎週平均で2分程度のスポーツ,音楽,娯楽関係の番組を150本程度提供する。Sprintは2003年にモバイルビデオサービスを開始し,放送形式のMobiTV,オンデマンドのコンテンツ,合計70以上のチャンネルを提供している。
Pivotの拡大がストップ
Sprintは同社とケーブルTV事業者のComcast,Time Warner Cable,Cox,Advance/Newhouseのジョイントベンチャーで提供している携帯電話サービスの拡大を一時的に停止すると発表した。Pivotは現在33マーケットで提供されており,年内に40マーケットまで拡大の予定であったが,Sprintはサービスのプロビジョンに問題があり,システムのスムーズな稼働を確実にする事が大切だとして,サービスのこれ以上の拡大を停止した。Pivotのサービスは開始以前にも危機の噂が流れ,開始が延期したことがある。
ComcastはSDVにMotorolaとBigBandを選択
Comcastはそのスイッチド・デジタル・ビデオ(SDV)のシステムとしてMotorolaとBigBandを選択した事を発表した(SDVに関しては2007年6月号のニュース&アナリシスを参照)。Comcastは現在SDVをデンバーとニュージャージでテストしている。BigBandは第3四半期で3850万ドルの売上げに対して1220万ドルの赤字を計上し,その約550人の従業員の内,15%をレイオフする事を発表しており,Comcastの発表は良いニュースであった。
また,MotorolaはそのHome and Network Mobility部門の第3四半期売上げは24億ドルで,前年同期から6%の増であった事を発表した。しかし,この売上げは第2四半期より7%下がっている。これは7月にCableCARDの導入が開始された為に,ケーブルTV事業者が新しいSTBの在庫を増やすために2007年の第2四半期に通常以上のSTBが売れたためと説明している。
IPTVは欧州がリード
Point Topic社が調べ,DSL Forumが出版した統計によると世界のIPTVユーザ数は2006年7月から2007年6月の間で179%し,822.9万に達した。この内,ユーザが最も多いのは欧州で,498.4万のユーザがいる。2位はアジア・パシフィックの217.6万,アメリカ地域は106.9万であった。国としてはフランスが255万でトップ,2位は93.8万の香港であった。