CESの変化

2012年のCESの入場者は153,000人で、過去44年のCESの歴史で最大の数となった。出展社数は3,100を越え、面積も186.1平方フォートと過去最大であった。CESは、家電製品では常に大きな展示会であったが、1990年後半にComdexがその勢力を失うことで、コンピュータ製品に取っても重要な展示会になった。

しかし、CESに対する不満も出始めている。最も大きな不満は、そのタイミングである。家電製品の重要な販売時期は秋である。CESは、クリスマス商戦が終わった1月に、次のクリスマス商戦に向けて開催されている。ベンダーは、1月にCESで新製品を公開し、半年かけ製造を立ち上げ、販売チャンネルの交渉を行い、秋に製品の発売を行った。しかし、このような悠長なタイミングで製品開発を行っている会社は存在しなくなっている。1月に製品発表を行っても、話題は秋まで持続しないので、CESでの発表価値は少ないと考えるベンダーも多い。実際、CESで話題になっても市場で成功した製品は少ない。Microsoftは、CESのキーノートの常連であるが、ここ数年では、特に重要な製品発表はCESでは行っていなかった。同社は、2012年を最後にCESから撤退する事を発表している。Microsoftに追従するベンダーも出てくるであろう。

しかし、CESの重要性は無くなっている訳ではない。Microsoftが契約していた2013年のCESでの展示スペースは、45分で売れた(買ったのは、Dish Networkと中国のHisense)。Microsoftの2013年の展示スペースを買ったのがEchoStarである事が象徴している様に、コンテンツ/サービス系の展示が増えている。だが、ハードウェアの影響が弱まっているとも言えない。ハードウェアとしては、自動車メーカーの展示は増加してる。2013年CESでは、Ford、Kia、Audi、Hyndai、Mazda、BMW等が出展をする事が決まっている。

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